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ツタンカーメン王の墓に隠し部屋は存在しない?

新たなレーダースキャンはツタンカーメン王の墓(画像)に隠し部屋があるという証拠はないことを示した。これはエジプトの王家の谷に位置している。
Credit: Everett – Art / Shutterstock.com

ナショナルジオグラフィックのチームが行なったレーダースキャンからツタンカーメンの墓所に隠し部屋がないことがわかり、ネフェルティティ女王の秘密の墓が壁の後ろに隠されているという主張の誤りを指摘している。
『もし空っぽであるなら、私たちは強く反省すべきだ。しかしまったく存在していないのだ。』と、GPR-Slice softwareの地球物理学者であるディーン・グッドマンは、この研究を特集したナショナルジオグラフィックに語った(リンク先英語)

Live Scienceは研究についてグッドマン氏とコンタクトを取った。 グッドマン氏は、返答を準備したがナショナルジオグラフィック協会との秘密保持契約では声明を発表するには協会の許可が必要だと話した。
[ツタンカーメン王の墓所とレーダースキャンの写真]

協会はこの許可を拒否して、声明をLive Scienceに今朝(5月10日)送り、協会のエジプト考古学庁との契約がメディアアクセスの認可を妨げていると説明した。

しかしながら、Live Scienceがコンタクトしたソースでは、スキャンにて隠し部屋の証拠やネフェルティティ女王の墓の何かしらの痕跡は発見できていないことを確認している。(これらソースは匿名希望)

 

誇大な主張

ツタンカーメン王の墓所、西側の壁のレーダースキャン。このスキャンは昨年に日本のレーダー技術者ワタナベ・ヒロカツ氏によって行われた。
Credit: Image courtesy of Egypt Ministry of Antiquities

エジプト学者でアマルナ王宮プロジェクトのディレクターであるニコラス・リーヴスは、ツタンカーメン王の墓には継母ネフェルティティ女王の墓に続く隠れた出入口があると昨年主張した。

レーダー技術者のワタナベ・ヒロカツによって昨年実施されたスキャンは、金属と有機物に加えて、2つの隠し部屋と推定される証拠を示した。この発見は、ツタンカーメンの墓に隠し部屋が存在することがほぼ確実だという声明の発表へエジプト考古学庁を駆り立てた。

しかし、ワタナベ氏のスキャンからのレーダー画像がリリースされると、専門家らはLive Scienceの隠し部屋が存在するということに疑問を表明した。ナショナルジオグラフィック協会が支援する新しい研究者チームは2回目となる一連のスキャンを実施した。

 

考古学庁は結果の受け入れを拒否
エジプト考古学庁は新たな結果の受け入れを拒否し、Live Scienceに対して、墓を探索するさらなるテストを計画していると語った。『別タイプのレーダーとリモートセンシング技術が次の段階で適用されるだろう。一度決定されると、私たちは最新情報を発表しなければならない。』と、考古学庁はLive Scienceに声明を出した。

さらに、大エジプト博物館で先週末に開催されたツタンカーメンに関する会議にて、レーダー調査を実施した研究者らは彼らの研究を提出することが認められなかった。それとは対照的に、ワタナベ氏とリーヴス氏は論文全文を提出することができた。

エジプトの元考古大臣であるエジプト学者のザヒ・ハワスはその会議での状態を批判し、ツタンカーメンの墓には実際に隠し部屋がないということを受け入れるよう担当者に促した。『もしもそこに石造りなり仕切りなりの壁があるなら、レーダー信号は像を示す。』と彼はナショナルジオグラフィックニュースに語った。『これがないなら、そこにはなにもないということを意味している。』

地中レーダーの考古学における使用法を本に書いたデンヴァー大学教授のローレンス・コンヤーズは、グッドマン氏の科学レポートを読みたいと話した。彼は、それがリリースされていないことに失望したと付け加えた。

『私の知っているのは、このゴタゴタで世界中が混乱しているところに途中で飛び込まなくて満足しているということが全てです。』と、彼はeメールで語った。

コンヤーズ氏は、もし地中レーダーが隠し部屋を示していないのならばそのようなものはない、と話した。『だから、彼らは他の地球物理学的な方法を試そうとしてるのだろうか?と思う。私はそれらが何なのか少しもわからない。彼らは地中レーダーという最も明らかなものを使用した。他の方法は地中レーダーよりも決定的でないから、私はこれが煙を吐いているだけだと疑っている。』、とコンヤーズ氏はeメールで語った。

 

ネフェルティティ女王はどこ?
ネフェルティティ女王の所在はわからないままです。彼女は、宗教革命を推し進めたアクエンアテンと結婚した。彼はエジプトの多神教をアテン神という太陽円盤の崇拝に一本化しようとしていました。そうすることで、彼はエジプトの高位神アメン、その妻ムトの名前を見た偶像破壊を解き放ち、エジプト帝国中のモニュメントや文書から消去した。

アクエンアテンはまた、完全に新しい首都を現在アマルナと呼ばれる無人の土地に建造した。アクエンアテンの宗教革命は最後には彼の死とともに終わり、その息子ツタンカーメンは父の死後数年は父との関係を否認した。

多くの考古学者はネフェルティティがアマルナの墓の一つに埋められていると言っている。これらの墓はアクエンアテンの死後に略奪を受け、都市はファラオの死から数十年の間に捨て去られた。

考古学者らはもしネフェルティティの遺体が略奪から助かっていたならば、それは王家の谷に埋め直され、遺体は身元が確認されていない数々のミイラの一つとなっていると推測している。

隠し部屋について最初の主張をしたリーヴス氏はコメント依頼に返答しなかった。

原文:Live Science

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