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ネイティブアメリカンはアイスランドへ旅をしたか

Juanjo Marin/ Flickr

科学者たちは特定のアイスランド人が持つ遺伝子コードを精査することで、歴史のパズルの答えを探し求めてきました。彼らはネイティブアメリカンの女性が、コロンブスが先住民のネイティブアメリカンとともにスペインに戻るよりも5世紀前に、新世界からヨーロッパに戻るヴァイキングに同行したかどうか探しています。

西暦1000年直前にヴァイキングが北米の海岸に最初のコロニーを設立したことは、歴史的証拠や考古学的発見を通して充分に認められています。しかしはっきりとわかっていないことは、どのようにアイスランド人の家族が、西暦1000年とされる驚くべきマーカーを含む遺伝子構造を持つようになったかということです。これは主にネイティブアメリカンから見つかるものです。

2010年、最初のネイティブアメリカンがヨーロッパ大陸に到着したのは11世紀頃のどこかだと発表されました。アイスランドにある世界をリードする遺伝子研究所deCODEジェネティックスに率いられたこの研究は、4つの異なる家系にのみ存在する特有の遺伝子を発見しました。C1eと名付けられたこのDNA系統はミトコンドリアのもので、女性によって取り入れられ受け継がれたことを意味しています。DNAの証拠に基づいて、ネイティブアメリカンはアイスランドに戻るヴァイキングに(自主的なのか不本意なのか)同行したことが示唆されています。その女性は海を横切る航海を生き延び、その後新しい家庭で子供をもうけました。今日では、この女性から特有の遺伝子を受け継いだ80人のアイスランド人がいます。

それにもかかわらず、これら80のアイスランド人にあるC1eの存在について別の説明があります。コロンブスによる新世界発見の後に、ネイティブアメリカンの遺伝子がアイスランドに現れた可能性があります。ネイティブアメリカンの女性は、彼女のアイスランドへの道を見つけたヨーロッパ人探検家によってヨーロッパ本土に戻されていたかもしれないと示唆されています。アイスランドが当時かなり隔絶されていたので、研究者たちはこのシナリオがありそうにないと考えます。

それにもかかわらず、この可能性を効果的に除外する唯一の方法は、科学者にとって分析可能でC1e系統を含むことを示す遺伝子を持つ、先コロンブス期アイスランド人の形跡を見つけることです。

アイスランド人教師Sigurd Stefanssonによって1570年に作られたスカールホルト・マップ。ヘルランド(Helleland「石の土地」=バフィン島)、マルクランド(Markland「森の土地」=ラブラドル半島)、スクレリンゲ・ランド(Skrælinge Land「異人の土地」=ラブラドル半島)、プロモントーリウム・ヴィンランディアエ(Promontorium Vinlandiæ「ヴィンランド」=ニューファンドランド) Public Domain

研究者たちが直面している別の問題は、C1e遺伝子がネイティブアメリカンに由来せず世界の別の地域から来たかもしれないということです。例えば、生存しているネイティブアメリカンのグループは、80のアイスランド人から見つかったDNA系統を持っていません。しかしながら、その系統を運んでいたネイティブアメリカンの人々が最終的に絶滅したのかもしれません。

研究の初期になされた一つの提案は、この遺伝子がアジアから来たというものでした。これは研究者たちがC1e系統が早ければ18世紀にはアイスランドに存在していたと解明したため、最終的に除外されました。これはアジア人の遺伝子がアイスランド人に現れるずっと前です。

ネイティブアメリカンはアイスランドへ旅し、決定的な遺伝子マーカーを残したのだろうか? レプリカのヴァイキング船の舵を取る男性。 Wikimedia Commons

もしヴァイキングがネイティブアメリカンの女性をアイスランドに連れ戻したとこの発見が最終的に証明した場合、歴史は本当に書き直されなければなりません。スクレリング(または異人)として知られるネイティブアメリカンとの出会いはヴァイキングのサガに記録されていますが、ヴァイキングがネイティブアメリカンの女性をアイスランドに連れ帰ったことについては全く言及されていません。さらに、利用可能な考古学的記録はアイスランドにおけるネイティブアメリカン女性のいかなる存在も示しません。

ヴァイキングの歴史の中へさらなる発掘が行なわれると、彼らがどう生き、どう旅をし、どう取引をしたかに関して、私たちの認識はさらに変わっていきます。

時が経ってこの謎にさらなる光が当たれば、歴史的世界の振る舞いは明白に確立でき、私たちの古代の過去をよりはっきりと理解できるでしょう。

原文:Ancient Origins

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