黒騎士の起源は、王や貴族の殺害に特化していて高齢でも熟練した強い騎士であるアショールの伝説と密接に関係しています。13世紀か14世紀のある時、王とその強敵がいました。敵は別の土地の王で、人々を苦しめていました。敵を必ず倒すために、良き王はアショールを宮廷に呼ぶメッセージを送りました。ある夜、王は目覚めて、ベッドのそばにいるアショールを見つけました。この暗殺者は探知されずに城に侵入することで、その技術を証明しました。
アショールは殺害すべき王について尋ね、良き王は命令を与えました。アショールはこの任務を承諾しましたが、敵が邪悪な迫害者だという良き王の主張をまず確認すると話しました。アショールは敵の要塞都市に侵入し、自分自身で邪悪な統治者の残酷さを目撃しました。王を暗殺するという彼の任務は計画通りに行われます。
アショールは、かつて邪悪な王の残酷さに立ち上がった老僧が地下牢で囚人となっているのを発見しました。そして王を殺すという命令を遂行した後、老僧の物語に感動したアショールは彼を牢獄から自由にしようと決めました。彼は地下牢に入り、具合いの悪い男を見つけました。彼は非常に弱っておりかろうじて立つことしかできませんでした。不運にも、老僧はアショールの脱出を困難にする負担となることがわかった。地下牢の外で老僧を運んでいる際に、騎士は傷を負ってしまいます。それでも2人は馬に乗り、街を出て林に向かいました。
黒騎士は街を邪悪な王から解放し脱出しました。しかし、追われながら、アショールは傷の手当が間に合わないことを知って馬から落ち、老僧に速度を落とさずにそのまま逃げるよう伝えました。老僧は感謝し彼に祝福を与え、言われた通りその場を去っていきました。
彼は木の傍で終わりを待ちました。すぐに、騎士の肉体から血が消え去り、彼の魂が悪魔のものであると伝えに来たという悪魔が騎士の前に現れました。悪魔がアショールの魂を取り上げる前に、天使も同じく現れ、騎士の魂が天使のものであり天国に連れていくために来たと言いました。どうやら騎士の良い行ないは悪い行ないよりもほんの少しだけ多く、彼は許されていました。
2つの存在が人間の魂をかけて戦うために戦闘準備をしていると、第3の存在が現れました。この時、天使と悪魔は凍りついたかのように戦いを止めました。第3の存在に形はありませんでした。見えるようにするため、黒いマントの姿で現れました。しかしマントの外に出るものはありません。手もなく足もなく顔もありません。この第3の存在はイル・セパラティオ、名も無き者、宇宙のバランスの番人、名前を付けることのできない者でした。
名も無き者は完全なる中立の擬人化です。彼は善でも悪でもなく、全ての境界線を超越しています。イル・セパラティオは、騎士は行なった悪と同じに善を行なった。したがって、両者とも彼の魂を要求することは出来ない。彼はイル・セパラティオのものであると語りました。その瞬間、天使と悪魔は消え去り、名も無き者は騎士に向き直りました。
アショールの傷は癒えていました。彼は起き上がりイル・セパラティオに話しかけます。その存在はアショールに、彼は自由になっていてこれ以上『システム』に外側も内側も属するなと語りました。イル・セパラティオは騎士に、求めるものはなんでもすることが出来る、求めるだけ長く生きることが出来る、他の惑星であれどこへでも行ける、と語りました。この全てに退屈した時、イル・セパラティオをもう一度彼の前に呼び出して彼らの存在の真の目的について尋ねよ、と語りました。アショールはこれを話されると、今ではもはやシステムの一部ではなくなり、彼の行動は世界にとってもはや問題にならなくなりました。彼が良い行ないをすれは、他者は悪い行ないをするので宇宙のバランスは変わりません。彼が悪い行ないをすれば、他者は良い行ないをするので、同じように宇宙のバランスは変わりません。
伝説によると、イル・セパラティオは説明を終えると消え去り、騎士アショールは今でも人々の間に生きているようです。彼は行動が問題にならないけれども黒騎士として善行をするために選ばれていたと言われています。不滅のアショールは黒騎士のプロトタイプとして残されています。
原文:Ancient Origins