イギリス、ウェールズ地方の西、カーディガン湾に沈んでいると言われている伝説の王国です。
こういうの男のロマンですよねー(´∀`*)
現実というミステリー小説を読み解くような、地球自体に刻まれた歴史書を紐解くような。考古学って神の視点からの読書なんじゃないかと思います。
地球上にはまだまだ知らないことがたくさんあるし、ネットの世界をみても、Wikipediaの日本語ページが無い遺跡・伝承なんんて山ほどある。自分はまだまだ無知だなあと思い知らされると同時に、そういう遺跡をもっと知ることができる喜びも感じます。
また、今回翻訳して思いましたが、ウェールズ語って発音が難しい。。。
日本語に適切な音がないんですよねー。
サムネイル: カントレル・グウェロッドまたは100の低地。海岸沿いに広がる切り株は古代の沈没した森の残骸。これが長く失われていた沈没王国? Wikimedia Commons
Cantre’r Gwaelod – The Mythical Sunken Kingdom of Wales
アトランティス物語は古代ギリシャの時代から続く最も有名な物語の一つ。哲学者プラトンの著作で言及されたこの島は、海に飲まれ消えてしまったとされています。ただアトランティス物語は古代ギリシャ特有のものではなく、他の文化でも大陸が波に飲まれて消えてしまうという伝説が残されています。その一つがウェールズのカントレル・グウェロッドの物語です。
カントレル・グウェロッド(「100の低地」という意味)は現在では英国・西ウェールズのカーディガン湾として知られるラムゼイ島とバードジー等の間にあったと言われています。カントレル・グウェロッドは現在の海岸線のおよそ32km西に広がっていたと考えられています。
6世紀、カントレル・グワエロッドは伝説の王グウィズノ・ガランヒル(Gwyddno Garanhir)によって統治されていたと言われていました。実際には、17世紀頃までに、カントレル・グウェロッドはメーズ・グウィズノ(Maes Gwyddno:グウィズノの土地)と、このウェールズの統治者にちなんでいると知られていました。メーズ・グウィズノに関連する初期バージョンの伝説では、妖精の泉の女司祭メレリド(mererid)が水を氾濫させた時に土地が水没したと言い切っています。
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しかし異なる伝説が現在では知られ語られています。このバージョンでは、カントレル・グウェロッドは非常に肥沃な土地として描かれ、1エーカーの土地が他の場所4つ分に相当していました。カントレル・グウェロッドの唯一の問題は、海から土地を守ることを堤防に依存していたことだ言われていました。干潮時、水門は土地から排水するために開かれ、満潮時には水門は閉められました。物語の最新バージョンでは、水門に気をつけるよう命じた見張りサイゼニン(Seithennin)はグウィズノ・ガランヒルの友人で、大酒飲みでした。この物語によると、嵐が南西から近づいたある夜にサイゼニンは王宮のパーティーにいました。彼はとても楽しんでいた、または酒を飲み過ぎて寝ていたかどちらか
のため、サイゼニンは迫り来る嵐に気が付かず、水門を閉めることができませんでした。その結果、土地を洪水が襲って16の村が沈んだと言われています。グウィズノと彼の部下は肥沃な土地を放棄して、肥沃さの少ない土地で生活せざるを得なくなりました。
物語の初期バージョンではこれはサイゼニンではなく、水門の監視責任を持っていた乙女メレリドでした。サイゼニンは好色で乙女を惑わせた王だと言われています。物語でもう一度嵐が近づいた時、サイゼニンと忙しくしているメレリドはそれに気がづかず、水門を閉鎖できませんでした。それがカントレル・グウェロッド水没の原因です。
幾人かはカントレル・グウェロッドの存在を信じていて、この失われた土地の水中探査を行う予定でした。
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時々荒天時に先史時代の森の遺跡がカーディガン湾にあらわになります。また、アカシアの歩道や化石化した人間と動物の足跡だけでなく、いくつかの道具も近年発見されています。しかし現在海になっている地域に実際に土地があった年代は数千年前とされていますが、それはグウィズノ・ガランヒルの治世よりかなり前ことでした。
それでも、古代の森の遺跡はそれらを見た人々が想像力を完全に発揮でき、その結果がカントレル・グウェロッドの物語となりました。
カントレル・グウェロッドの物語は道徳的な物語と見ることもできます。物語の初期のバージョンは欲望の危険性を警告する教訓で、後のバージョンでは禁酒の美徳をすすめています。これら物語の変化は、時を経たウェールズ社会の価値観の変化を示しているかもしれません。カントレル・グウェロッドが存在していたか否かにかかわらず、おそらく伝説は語られ続け、時折ある新しい発見によって更新されるでしょう。