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海底のヘラクレイオン:神話と現実の狭間で

エジプトの古代都市ヘラクレイオンは、伝説として語られているかつての交易拠点。エジプトの地中海貿易における重要な都市でした。

古くから語られているこの伝説の都市が、エジプト沖の海底から発見されました。

エジプトはみんな大好きなので結構ニュースやドキュメンタリーでやっていますが、ヘラクレイオンのすごいところは「手付かずで発見されたこと」じゃあないでしょうか。

船や宝物の他にも当時の碑文なんかも発見されて、考古学的に見てもたいへんな大発見だと思います!

世界中で語られている様々な伝説というのは、やっぱり現実に存在していたものなんですかねー。

サムネイル:  Christoph Gerigk


Ancient Egyptian City of Heracleion – on the border between myth and reality

ヘラクレイオン、クレオパトラが始めた神殿があるこの街は、1,200年前頃に地中海のエジプト沖に沈みました。それまでは地中海における最も重要な交易拠点の一つでした。数世紀が過ぎ、現在のアトランティスのように、この都市は伝説だと信じられていました。しかし2001年、フランスの軍艦を捜索していた水中考古学者が沈没した街を偶然発見しました。

砂と泥の層を取り除いた後、ダイバーは手がつけられていない宝物とともに非常に良く保存された街を発見しました。見つかったのはアメン・ゲレブ主神殿、ファラオの巨像、数百もの神や女神たちの像、スフィンクス、64隻もの古代の船、700の錨、ギリシャ語と古代エジプト語が書かれた石、数十の石棺、金貨と青銅や石で作られた重りなどでした。

青銅のオイルランプがアメン神殿から発見された Photo credit: Christoph Gerigk

発見の壮大な写真や修復プロセスは、偉大な都市にかつて高くそびえ立っていた数多くの像や建造物を明らかにしました。ある写真は、土砂と闇に包まれて海底に不気味に立つプトレマイオス朝の女王のグレコ・エジプト様式の彫像を示しており、別の写真では偉大なファラオの顔が砂の外をじっと見つめています。

第26王朝のファラオのブロンズ小像。 Photo credit: Christoph Gerigk

最も驚くべき写真の一つは、紀元前378~362年にネクタネボ1世に委託された非常に保存状態の良い高さ1.9mのヘラクレイオンの石碑とダイバーのもので、詳細かつ明確に読める碑文が刻まれた完全なものです。

ギリシャの歴史家ヘロドトス(紀元前5世紀)は、有名な英雄ヘラクレスが初めてエジプトに足を踏み入れた場所にある彼の名前に由来する偉大な神殿について私たちに語りかけます。ヘロドトスはさらに、トロイア戦争の前にトロイのヘレンが恋人のパリスとともにヘラクレイオンに訪れたと伝えています。4世紀以上後にヘロドトスがエジプトに訪れた際、地理学者ストラボンはヘラクレイオンの街について、ヘラクレス神殿を持ち、カノープスから真東のナイル川支流カノピック河口にある街だと述べています。しかし、発見されるまでヘラクレイオンは伝説上の土地でした。

ヘラクレイオンの発見は、私たちが単なる神話や伝説だと信じていることについての重要な問題を提起しました。もしもかつて神話だと信じられていた街が深い海の底から発見できるとすれば、過去にあった他の伝説も将来的に発見されるのではないでしょうか。

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