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青銅器時代の子供は熟練の職人だった? 新たな手法で明らかに

青銅器時代の陶磁器に関する職人的な解釈は、9歳の子供が高度な技術を持った職人だったかもしれないと示しています。これはスウェーデンのルンド大学からの新たな論文で提示された発見の一つです。この論文は新たな洞察を考古学的遺物にもたらすことで、職人的な視点がどのように考古学に寄与できるかについて研究しています。

『私は最もシンプルな家庭の容器ですら素晴らしいスキルが必要だと知っています。考古学において、専門家の類型学的分析は今までその容器が作られた年代と形状に焦点を当てる傾向がありました。しかし、それがどのように作られたか、作るのにかかる時間、関係するスキルについてはこれまで評価されてきませんでした』と、熟練した陶芸家であり現在はルンド大学で考古学の博士号を持つカタリナ・ボトウィド(Katarina Botwid)は言います。

職人的解釈方法は人間の物理的作成能力に基づいています。全ての工芸品には、歴史時代にかかわらず3段階のスキルがあります。工芸品は初心者、能力のある職人、または真の『スーパースター』によって作ることができます。カタリナの論文は実践的な知識、発見に新しい評価をもたらすこととなる経験に基づいた知識、そして特定の時期における芸術家の素材と可能性のある作業工程に関する更なる知識を軸に展開します。

ギリシャ・Aiani周辺から出土した青銅器時代後期の陶器 (CC BY-NC-SA 2.0 )

『様々なスキルを学ぶためにどれほどの時間がかかるか知っているため、私は職人技能を評価することができます。例えば、あなたは容器に残された指紋から子供が熟練した陶芸家である可能性を見ることができます。彼らの容器のいくつかから明らかなこのレベルのスキルに至るまでおよそ3年かかるでしょう』と、カタリナ・ボトウィド氏は言います。

『青銅器時代において子供たちが熟練した陶芸家であったという事実は私を驚かせたものであり、私の知る限りこれまで知られていませんでした』と彼女は続けます。

カタリナ・ボトウィドはまた古代の焼成過程で、経験に基づいた職人技能の知識が適用される以前に考えられていた50%ではなく、陶器の95%が残ったと強く主張します。『これは陶器が証明する実質的知識から明らかです。陶器は当時に集落を作って住み始めていて、食料を貯蔵したり料理したりする容器が必要だった人々にとって不可欠です』と、カタリナ・ボトウィドは述べている。

職人的手法の暗黙の知識を適用することは、考古学者たちが今では現場や倉庫の遺物を新たな方法で見ることができ、そして職人的な材料、器具、道具のような新たに見つけたカテゴリのものを識別できることを意味します。


手製の青銅器時代陶器 (CC BY-NC-SA 2.0 )

カタリナ・ボトウィドは例えば、キリスト誕生頃のものとされる酸化したクレヨンを見つけた。これはスウェーデンで見つかった芸術家の材料に関する最初に文書化された発見で、クレヨンのように形作られ焼成されたものです。このクレヨンはレンブラントが絵を書くのに使っていたのと同じ種類のものです。

『酸化したクレヨンが早ければ鉄器時代に使われていたという発見は、太古の昔というのは私たちが考えるような灰色の世界ではなかったかもしれないということを意味します』と、カタリナ・ボトウィドは締めくくった。

 

翻訳原文:Ancient Origins
オリジナル記事:Science Daily
サムネイル:Receptacle in a child’s hands. Credit: K. Botwid. Source: Science Daily

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