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古代七不思議『ロードス島の巨像』復活プロジェクトが始動

キタ━(゚∀゚)━!

古代七不思議の一つであるロードス島の巨像を復活させるプロジェクトが始動したとのこと。

これは本当にワクワクするニュース!!
さらには、古代文明がいま現在を生きる人々を動かす原動力になっているということもわかる素晴らしいニュースでもあります。

ロードス島(ロドス島)は地中海に浮かぶギリシャ領の島。
ギリシャ本土からは遠く、エーゲ海をはさんだお隣の国トルコの方が近いです。

古代から港湾都市として栄えていて、中世期の街並みが「ロドスの中世都市」世界遺産に登録されているほど美しい島です。現在はビーチリゾートとしても人気。

島の北西岸、イアリソスからロドス方面(Mouras、Wikimedia

また、この計画の目的は単に再建するだけでなく、古代の遺物など文化財の保存、そして建設から運営を含めたプロセスの中で雇用を生み出して地域経済を活性化させることも目指しているとか。

古代文明が現代社会を復興させる・・・
なんだかあべこべな感じもしますが、経済が破綻した国にも可能性があるということを伝えてくれている気がします。

これからが楽しみです(´∀`*)


Project Launched to Revive the Colossus of Rhodes, Wonder of the Ancient World

専門家が作る多国籍チームは、ヘレニズム時代最大の像を復活させる野心的な「ロードス島の巨像プロジェクト」を立ち上げました。高さ150mの巨像には、数千もの古代の遺物を収めた最先端の博物館が入る予定です。

名誉ある勝利の銅像

ロードス島の巨像は世界七不思議の一つであり、侵略者への勝利を神に感謝して建てられた銅像です。

紀元前357年、ギリシャのロードス島はハリカルナッソスのマウソロスに征服されていたが、紀元前340年にペルシャの手に落ち、最終的に紀元前332年にはアレクサンダー大王に支配されました。紀元前4世紀の終わり頃、ロードスは共通の敵である隻眼のアンティゴノス1世と対決するため、エジプトのプトレマイオス1世と同盟を結びます。紀元前305年、アンティゴノスはエジプトの同盟国であるロードスを罰し確保するために、彼の息子デメトリウスを送りました。デメトリウスは島を40,000の兵で攻撃しましたが、紀元前304年、プトレマイオスの送った援軍の船が到着し、アンティゴノス軍は包囲を放棄して装備のほとんどを残していきました。この勝利を祝うため、ロードスの人々は装備を売却したお金を使い、ロードス島の巨像と呼ばれる太陽神ヘリオスの像を建てました。この巨像は、退却した侵略者たちの銅製武器を鋳直して作られたと言われています。

銅像が立っていたのは、紀元前226年にロードス島を襲った地震が起きるまでの56年間だけでした。この地震で町の大部分が破壊され、銅像はヒザからバラバラになって倒れてしまいました。銅像は654年にアラブの侵略があるまでの900年間はそのままの状態で、破片はコインや道具、武器を作るために鋳直されたと言われています。

ロードス島の巨像が描かれた手彩色彫刻。この巨像はおよそ紀元前260年に作られた。30mという高さがあり、ロードス島の港入口を守るために建てられた。古代のギリシャ人やローマ人は世界に七つあるの驚異の一つだと考えた。 Public Domain

2,200年前の銅像が再び蘇る

ギリシャのからは建築家アリ・A・パラ、考古学者クリストスジアンナス、公務員で関連マーケティング専門家ディオニシス・ムポタス(Dionisis Mpotsas)、スペインからは民間エンジニアのエンリケ・フェルナンデス・メネンデスと経済学者マチルダ・パラ、イタリアからは建築家オンブレッタ・イアノン、イギリスからは民間エンジニアのエラル・デュピが参加した専門家のチームは、ヨーロッパ代表として巨像の復活を現在計画しています。

『プロジェクトの目標は、銅製で高さ40mというオリジナルのコピーを作ることではなく、訪れた人々に2,200年以上前と感情を喚起することなのです。』と、プロジェクトチームは自身のWebサイトにこう書いている。『この高さ150mの建造物は博物館やカルチャーセンター、図書館として建てられますが、最も重要なのは、本来の機能を取り戻さなければならないということです。トルコ沿岸のような56km離れた場所からでも見えるように照らす巨大な灯台やボートの夜間基準点としての機能を。彫像の『皮膚』はソーラーパネルで覆い、100%の自律性を与える予定です。なぜなら太陽の神は太陽エネルギーのみによって生きているからです。』

ギリシャ・ロードス島の巨像の計画されている復興予定図 (Colossus of Rhodes Project)

ロードスを地図に戻そう

この印象的な建造物のハイライトの一つは、今まではロードス島の博物館や資料館で埃をかぶっていた数千もの古代の遺物を収蔵した博物館にあります。

プロジェクトの主な目的はロードスを『地図に戻す』ことと、観光を大規模に後押しし、その過程で新しい雇用機会と地域や国家への経済成長を与えることにあります。予測では20億ユーロの収益成長率と訪問者数150%増を見込んでいます。またプロジェクトチームはこのように書いています。

『これは経済危機の影響に苦しむヨーロッパ内のすべての若者にとって偉大な例になります。』

 

計画されている巨像の外部と内部を紹介する印象的な動画は下を参照。

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