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古代のヴァイキング・コードが初めて解読される

Jotunvillur-code-016

Photograph: Aslak Liestol/Museum of Cultural History, University of Oslo

謎が嗅ぎ分けられた。片面にルーンが刻まれた木の棒の断片がベルゲンの古い 埠頭で見つかった。文章は暗号を使って書かれており、それぞれの顔にあるヒゲの「毛」の数はルーン文字アルファベットの位置を示している。


何年ものあいだ専門家たちを悩ませていた古代北欧の暗号が、ノルウェー人のルーン文字研究家(ルーノロジスト)によって解明されました。ルーノロジストとは、ヴァイキングが残したとされる陽気な文章を発見する人々のことです。

12世紀か13世紀のスカンジナビアで書かれたとされる神秘的なヨトゥンヴィトゥル暗号( jötunvillur code )は、オスロ大学のK・ジョナス・ノードバイによって解明されました。それは、彼がシグルド( Sigurd )とラヴラン( Lavrans )という男性2人の名前が、暗号と標準的なルーンの両方で刻まれた13世紀の棒を研究した後のことでした。ヨトゥンヴィトゥル暗号はスカンジナビアの様々な場所からたった9つの碑文が見つかっており、過去に解読されたことはありませんでした。

シグルドとラヴランという2人の名前が、暗号と通常のルーンで刻まれた刻まれた木片。

『私にとってこれを解読したというのは、シグルドとラヴランという2つの古い北欧の名前と、それぞれに続く意味のないこの組み合わせを見ていたということです。』と、ノードバイ氏は語っています。彼は博士号に、ヴァイキング時代や中世スカンジナビアからのルーン碑文の暗号について書いています。彼はその後、ヨトゥンヴィトゥルのルーン暗号は名前の最後の音が入れ替えられていたとわかった、と続けました。例えば、「m」のルーンであるマドル( maðr )は「r」のルーンとして描かれていました。

ヨトゥンヴィトゥル暗号の原理。Klartekst=原語、Runenavn=ルーンの名前。

『ビックリしました。これがシステムだ、これが解読法だと思いました。私たちは今この文章が読めるのです。』とノードバイ氏は語っています。しかし、多くのルーンが同じ音で終わるため、暗号は非常に混乱を招くことが判明しました。『つまりどれを選ぶのか決めなさいという事なのです。』

彼は別のルーン・スティックにソースティン( Thorstein )やアイナー( Einar )の名前が刻まれていると考えていますが、これまでのところ、ベルゲン埠頭で見つかった「ロゼッタストーン」と彼が呼んでいるものが、ヨトゥンヴィトゥル暗号の内容を確認できる唯一の部分です。

ノードバイ氏によると、ルーンが書かれたスティックは『日用品であり、保管や販売したいものを伝えるのに使っていたか、文字の練習か、またはその名前の人々について頻繁に話されていたために、スティックに名前が書かれているのを見ることができます。』

1100年代や1200年代に遡る多くのルーン・スティックがスカンジナビアで発掘されました、と彼は言います。使われている記号はわずかで、ヨトゥンヴィトゥル暗号はさらに少ない。『これらは、現在メッセージを頻繁に交わすために有効なSMSの中世版のようなもので、意思疎通するために使われていました。おそらく妻へのメッセージか取引に使われていたのでしょう。』と彼は語ります。

スウェーデンのシグチューナで見つかった骨片。「キスして」と刻まれている。 (Photo: Jonas Nordby)

スウェーデンから見つかったものには、ルーンを示す数字というシンプルな暗号が使われており、『キスして』と書かれていると考えられています。オークニー諸島から見つかった別のものには、『これらのルーンは海の西で最も熟練のルーン作者によって書かれる』とあります。この作者は『明らかに誇示している。』とノードバイ氏は述べています。多くの場合、暗号は読み手に対して『できるなら読み取ってみろ。』熱心に勧めています。

『これらのルーンは海の西で最も熟練のルーン作者によって刻まれた』 11世紀にスカンジナビア人が暴いたオークニー諸島にある石器時代初期の墓室から見つかった。 (Photo: Bengt A. Lundberg/Riksantikvarieämbetet)

『読み取れなかった場合の問題は読み取るべき内容を理解できないということで、暗号自体が障害となります。』とノードバイ氏。

彼はルーン暗号、とりわけヨトゥンヴィトゥル暗号は教育に使われていただろうと考えています。『暗号化されたルーンは秘密保持や第二次大戦中のような機密通信のためではなく、現在の安全通信に似ていることがさらに明らかになると思われます。しかし実際には、これらはアルファベットかルーンの名前を知るために使われていました。もし暗号がゲームのような仕組みの中で使われたらどうなるだろうか。ヨトゥンヴィトゥルを使うと、ルーンの名前を学ばなければならないので、暗号は教育やルーンの読み書きで使われたと考えています。』とノードバイ氏は語りました。

ウプサラ大学のスウェーデン人ルーン専門家ヘンリク・ウィリアムズは、この発見を歓迎しています。『とりわけ、私たちがわかっているよりも多くの暗号があると理解するのに役立ちます。私たちが解釈した各ルーン文は、すぐにさらなる文章を読めるという期待を抱かせます。これは純粋な探偵業であり、新しい方法それぞれが私たちのチャンスをより良いものにしてくれます。』と、彼は Science Nordic に語っています。

発見場所のシグチューナ周辺地図。 (dailymail.co.uk)

ウィリアムズは暗号が教育な使い方をされていて、単にコミュニケーションに使われたわけではないことに賛同しています。『彼らは読み手に挑み、スキルを実証し、そして読み書きの喜びを証明しています。私たちは彼らの暗号を理解することで当時の人々の考えに近づいています。ノードバイ氏は暗号を解読することで重要な発見をしました。』と語りました。

ウィリアムズはthe Guardianに対しこう続けます。『ヨトゥンヴィトゥルの特定の暗号は便利というより明らかに愉快なもので、多くのルーン彫刻によって楽しさが前面に出ていますが、重要な発見でもあります。』

北欧神話の世界を部隊にした新しい小説「ロキの福音書」の著者であるジョアン・ハリスもまた、ノードバイの発見を『すごく、すごーく興味深い。』と言っています。スウェーデンのルーン暗号にコメントし、彼女はルーンに『今回の場合は愛の呪文のような、魔術的で隠された意味がある』と推測しています。

 

原文:Ancient Viking code deciphered for the first time(The Guardian)


※文中の画像は下記サイトから追加しています。

参考:
The Viking’s Jötunvillur Runic Code is Solved(thornews.com)
Mysterious code in Viking runes is cracked(sciencenordic.com)
Mysterious 900-year-old Viking code deciphered to reveal 'Kiss me' love message(independent.co.uk)
'Kiss me!': Experts finally crack 900-year-old Norse code to reveal ancient love message(dailymail.co.uk)

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