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結婚指輪の起源は古代文明にあった

結婚指輪を左手の薬指につけるのはなぜでしょうか。

『両手の中指を曲げて合わせた時に、薬指だけ離れないから』なんて俗説もありますね。
今まで当たり前だと思っていて不思議に感じたことはなかったですが、どうやら古代文明にその起源があったようです。

記事によると古代エジプトの考え方がが古代のギリシャやローマに受け継がれて現在に至るのだとか。
エジプトでは男女の権利にそこまで差はないですが、記事からは、ヨーロッパでは女性が完全にモノ扱いだったこともわかります。

北欧神話でも女神がモノ扱いされたりしますから、そういう文化なんですかね。

個人的には結婚についてはあんまり考えたことなかったですが、こうして見ると、今の文化が古代文明から続くものだと改めて実感できます。
僕にとって結婚はいまだにファンタジーですけどね^^;


Why Do Couples Exchange Rings with Vows? The Elusive Ancient Origins of Wedding Rings

結婚式で結ばれた2人が指輪を交わす姿はすぐにイメージできますが、これは古代から続いている伝統なのです。指輪は、つけた人が結婚していることを表しますが、西洋で現在一般的に行われているダブルリング・セレモニーについて学ぶのは大変驚くべきことだと思います。このセレモニーではカップルはお互いに指輪を交換して付け合いますが、これは20世紀の慣習なのです。もっと言うと、結婚の誓いや心の繋がりを表すために指輪を渡すということの起源は古代文明にあります。

最古の夫婦の習慣のひとつとも言われ、時間や文化を超えて変化したものであるため、結婚指輪の真の起源は多少わかりにくいものです。

古代エジプト:無限のリング

早ければ紀元前3000年頃、古代エジプト人は結婚式でリングを使用した最初の人々であったと言われています。リングは麻や葦のひもで永遠の象徴である円の形に作られていて、エジプト人だけでなく他の多くの古代文化でも作られていました。リングの中央にある穴は将来の出来事につながる入口や扉を表します。これらのリングは、エジプト人がその指からまっすぐ心臓に静脈が走っていると考えていた左手の薬指(英語でリングフィンガーという)につけられました。そしてこの習慣がその後の多くの伝統における起源となりました。リングが夫によって妻の指につけられるのは、妻の家事能力への信頼を意味しています。

葦のリングは耐久性が非常に乏しかったため、最終的に使われるようになったのは骨、革、象牙といった素材でした。より高い素材を使うということは、贈る人の裕福さや愛の深さを表していました。

薬指の静脈は直接心臓に繋がっていると考えられ、古代では魔法のような性質を持っていた (Michiel1972 from nl/CC BY-SA 3.0)

古代ローマ:花嫁を得るシンボル

古代ローマ人は結婚指輪の伝統を続けましたが、多くの場合、リングは新郎から花嫁の父親に与えられました。それは花嫁取得のシンボルでした。紀元前2世紀では、花婿の貴重な財産と信頼のしるしとして花嫁自身が高価な金のリングを与えられましたが、それは公共の場でのみ着用するもので、家事をする際には使われていませんでした。かわりに家ではAnulus Pronubusと呼ばれる簡素な鉄の婚約指輪をつけていました。これには時々小さな鍵の形があしらってありました。このリングは、贈り主による占有の強さや不変性そして統制を表し、着用者の行動の自由を抑えることができました。

リングはどの指にもつけられていましたが、古代ギリシャ人や古代ローマ人は手と心臓の繋がり『Vena Amoris(愛の静脈)』をあまりにも信じていたため、左手の薬指にしていました。

また結婚指輪を彫刻したのは古代ローマ人が最初だと言われています。

古代ローマ時代に遡る、ハートや王冠を持つ手で表される特徴的なクラダリングは、友情・忠誠心・誓い・誠実・愛を象徴しています。これらは中世ヨーロッパやルネサンス期に婚約・結婚指輪として使われました。現在ではこのリングはアイルランドで作られるものとして知られていて、伝統的に母親から娘に受け継がれています。

結婚式で使用されるクラダリング (Royalcladdagh/CC BY-SA 3.0)

ユダヤ教の伝統では中指か親指に結婚指輪をつけていましたが、現在は人差し指が最も一般的です。

Wedding Ring Originsには古代ヘブライの結婚で使われた印象的な指輪について書かれています:

「この珍しいリングは、ユダヤ寺院の屋根のような形をしていて、通常の方法で着用することができないほどとても大きくて扱いにくいものでした。多くの場合これはシナゴーグの財産であるためにイベントの際に借りられ、儀式の一部でだけ必要になり終われば返されました。それほど大きいのは、精巧なリングがギンバイカの枝を支えるために使われたからである。」

ギンバイカ。花が結婚式などの飾りによく使われるので「祝いの木」ともいう。(Forest & Kim Starr

 

中世の結婚契約

860年頃まで、教会から異教の伝統だとされていたため、キリスト教徒は結婚式ではリングを使いませんでした。しかし、教会公式の結婚を行い始めてからその意見を変えました。

花嫁と花婿を結ぶキリストが描かれたビザンティンの結婚指輪。7世紀。金製 (Public Domain)

多くの場合、結婚指輪は貴重品交換の代替および形ある金銭の証でした。

The Book of Common Prayer (1549)の中では、「この指輪をもって我は汝と結婚する」という言葉に続いて、「この金銀を我は汝に与える」とあり、花婿は花嫁にコインを渡していたとわかります。この記述は、結婚が必ずしも恋人たちを結ぶものではないという時代を反映していますが、結婚は家族間の契約であり、若いカップルの経済的安全を保証するものでもありました。リングについてはドイツの結婚の誓い、「結婚の分け前としてあなたと共に1000レイヒターレルをあなたの父からいただくという条件で、私たちが約束する結婚の証としてこのリングを与えよう」でも示されるように、条件付きで与えられました。

レイヒターレルはローマの銀貨のこと。(Wikipedia

同様に、初期の東アジアの伝統的な結婚指輪は、法的契約のための印だと考えられていました。いくつもの違った形のピースで出来ているパズルリングが一般的で、これは組み立てが難しく取り外すとバラバラになるので、夫のいない時に妻が外してもわかるようになっています。

ルネサンス・ロマンス

ルネサンス時代、フランス発祥のパズルリングの一種であるギメルリングが花嫁への贈り物として人気がありました。これは2つの結合するリングで出来ています。1つは花嫁のもので、もう1つは花婿のものです。この2つは2人の恋人のように結婚式で1つになり、その後は花嫁がつけることになります。これらのリングは中東の古い慣習に由来すると言われています。

この時代には親指を含めた様々な指に結婚指輪がつけられていました。当時のイギリス人はどちらかの手の中指につけていました。多くの文化において、リングは結婚式の前には片手につけられていて、その後に式の中で他の指に移されていました。

ビクトリア朝時代のヨーロッパとアメリカでは、リングは金やサファイア・トパーズ・ルビー・アメジスト・真珠などの世界中の貴重な宝石と組み合わされるなど、より贅沢に装飾されるようになります。ビクトリア女王の夫アルバートが蛇の婚約指輪を贈ると、蛇のような結婚指輪が人気となりました。蛇は円に似て永遠の象徴です。

結婚指輪はインド人やムスリムでは伝統的ではありませんが、婚約指輪は一般的に使われるようになりました。インドの花嫁は金の飾りがついたネックレスを受け取りますし、精巧な銀のトウリングが結婚していることを表します。

古代インドの伝統:新しく結婚した、トウリングをつけて新しい家に入る花嫁を迎えるセレモニー。ミルクとラック染料を混ぜたものに足を浸している。 (CC BY-SA 2.0)

西洋では1940年代まで男性の結婚指輪は一般的ではありませんでした。彼らは戦争下で、海の向こうの妻に対する想いと約束を表わすものとしてつけていました。第二次大戦後に、伝統として現在のように女性と同じく男性も結婚指輪をつけるようになりました。

結婚指輪は古代における約束のシンボルであり、長年にわたる忠誠への誓いでした。そして間違いなくそれは、永遠に続く愛の証です。

花嫁の指に指輪をつける花婿 (CC BY-SA 4.0)

サムネイル: Roman Key Ring made of iron and worn by the wife. (Photograph by Rama, Wikimedia Commons, Cc-by-sa-2.0-fr)

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